こんにちは、今日はギター初心者の方が最初にやるべき練習について僕の考えを書いていきたいと思います。
エレキギターは開放弦を使ったパワーコードから入る
まずはエレキギターの場合です。
実際に音楽教室でレッスンをしてきた僕自身の考えとしては、とにかく“辞めさせないこと”がすごく大切なので(生徒さんが減ると収入が減ってしまうので。。)、最初はできるだけ簡単に弾けた感を感じられる課題からスタートするようにしています。
最初にやるのは、パワーコード。しかも、開放弦を使ったパワーコードですね。開放弦というのは、左手で弦を押さえずにそのままの状態で鳴らすことを指します。パワーコードというのは、基本的に人差し指と、薬指または小指の2本の指で押さえるコードなのですが、開放弦を使ったパワーコードの場合、使う指は1本になります。おそらく導入の段階では最も簡単に弾けるコードだと思っています。
しかも、開放弦を使ったパワーコードというのは、3つしかありません。どう頑張っても3つだけです。5弦と6弦を使うもの、5弦と4弦を使うもの、そして4弦と3弦を使うものの3つです。コードネームで言うと、E・A・Dの3つになります。
これを、まずは全音符で順番に弾いていきます。僕の教材では、「A→D→A→E」という順番で弾いてもらっています。
それぞれの押さえ方を一応書いておきます。
- 「A」:4弦の2フレットを押さえて、5弦の開放弦と4弦を一緒に弾く。
- 「D」:3弦の2フレットを押さえて、4弦の開放弦と3弦を一緒に弾く。
- 「E」:5弦の2フレットを押さえて、6弦の開放弦と5弦を一緒に弾く。
押さえるフレットはずっと2フレットなので、横移動をする必要がないのもポイントですね。初めての方は、どうしても右手のピッキングが合っているかどうかを常に見てしまうので、左手はほとんど目視しない状態になってしまうのですが、常に2フレットだと何とかいけます。
この段階では、ミュートがどうとか、ピッキングがどうとか細かいことは一切言いません。とりあえず鳴らす弦だけを狙って弾いてもらう。押さえるフレットだけを押さえてもらう。ここに集中してもらいます。
基本的な注意点について
このパワーコードに入る前に、必ず注意してほしいことを2つ伝えるようにしています。まず1つ目は、左手の指は立てること。押さえている指が他の弦に当たらないようにすることを覚えてもらいます。この時、弦はなるべく指の先端に近いところで押さえましょうということも伝えるようにしています。
もう1つは、フレットバーの近くを押さえるようにすること。フレット内であればどこを押さえても音はきちんと鳴りますが、鳴りやすい場所と鳴りにくい場所があります。自分から見て、フレットの左側は音が出にくく、右側に行けば行くほど綺麗な音が鳴ります。
ギターというのは、押さえた弦がフレットバーにピッタリくっついた状態が出来て初めて綺麗に音がなるので、それを意識してもらいます。ただ単に力を入れる訳ではなく、フレットバーに弦がピッタリくっついているかを感じてもらいたいのです。
他にも構え方やピックの持ち方など細かく説明はしますが、きちんと音を鳴らすためにまずは注意しなければいけない2つのポイント、
- 指は立てる。他の弦に触らないようにする。
- フレットの右側(フレットバーの近く)を押さえる。
この2点は必ず最初の段階で伝えるようにしています。
まとめ
- まずは開放弦を使ったパワーコードからスタートする
- フレットバーの近くを押さえること
- 指はなるべく立てる
ここではエレキギターを始めたばかりの人に僕がおすすめする練習と注意点を紹介しました。言葉では分かりづらいですが、開放弦を使ったパワーコードは、押さえるのは簡単ですが、エレキギターを弾く以上ずっと使うものなので、是非覚えましょう。
また弦を押さえるときの注意点についても一度自分の左手を確認しながらチェックしてみてくださいね。
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