今日は、オープンコードについて説明していきたいと思います。
コードって、実はいろんな呼び名があるのをご存知でしょうか?例えば、パワーコードとか、セーハコードとか。どれも、複数の弦を一度に弾く和音のことなんですが、その中でもギターを弾く上で、特にアコギを弾く方は絶対にマスターしなければいけないオープンコードについてのお話です。
オープンコードとは開放弦を使うコードのこと
ザックリ言うと、オープンコードというのは「開放弦を使ったコードの押さえ方のこと」。いくつかの弦は押さえるけれど、いくつかの弦は開放弦を鳴らすコードのことで、例えばCとかGとかAとかEとか、アコギを弾く人や、ある程度ギターを弾いてきた人には分かるコード。
よく「Fで挫折しましたー」っていう人がいるけど、あれはセーハと呼ばれるコード。正しくはバレーコードといって、人差し指を6弦または5弦から1弦まで真っ直ぐに伸ばして押さえるコードのことで、オープンコードよりも難易度が高い。
僕のアコギのレッスンでは、まず2本指か1本指で押さえることができるコードからスタートします。指を1本か2本ってことは、残りの弦は全部開放弦ってことになるから、この段階で教えているコードは全部オープンコードってことになります。
例えばどんなコードかというと、6弦の3フレットと5弦の2フレットを押さえて、残りは全部開放弦で弾く「G6」というコード。本当はGをきちんと押さえたいんだけど、まだ小指を使うのは大変だし、お子さんの生徒だと小指なんて到底1弦まで届かない。中高生や大人の生徒さんの場合でも、押さえるのが辛そうな人とか、まだネックの握り方を掴みきれていない人に対しては、このG6というコードでレッスンを進めることもあります。
本当にまだ押さえることが出来ないお子さんの場合は、6弦3フレットだけを押さえて、残りは開放弦のままでOKにします。5弦は、ほとんどの6弦を押さえる指が触れていてミュート出来ているのでハーモニー的には問題なし。もちろんこれは体験レッスン限定の話なのであしからず。
簡単に押さえることができるオープンコードは?
オープンコードで一番簡単なものと言えば、「Em7」かなと思います。Emも比較的簡単に押さえることができるコードだけど、Em7は中指を使って5弦の2フレットを押さえるだけ。これなら5歳のキッズギターの生徒でも押さえることができます。指1本できちんと成立するのはEm7くらいですね。
2本指で押さえることができるオープンコードは結構あります。例えば、先ほどのEm7に4弦2フレットを足した「Em」が代表的ですね。4弦2フレットと2弦1フレットを押さえる「Am7」、4弦2フレットと3弦2フレットを押さえる「Aadd9」、3弦2フレットと2弦3フレットを押さえる「Dadd9」などがあります。最初に紹介したG6も2本の指で弾ける代表的なコードですね。
Amが難しかったら「Am7」にしたり、Eが難しかったら「E7」にしたり、Aが難しかったら「Aadd9」にしたり、Gが難しかったら「G6」にしたり、そんな感じでオープンコードを練習していくと良いと思います。できる人は最初からちゃんとフルで押さえましょうね。
まとめ
- オープンコードとは、開放弦が混ざっている押さえ方のこと
- 1本指や2本指で押さえることができる簡単なオープンコードがある
- 始めたばかりなら簡単にしてもOK!
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